代表からのメッセージ

西暦2000年9月、私と私たちの仲間は神奈川大学平塚キャンパス(現:湘南ひらつかキャンパス)で行われた学園祭「平塚祭」で偉大なる実験とも言えるイベントを行った。

ミニFM放送を行うという事。当時、私は同じ大学の別のキャンパスに通う一学生であったが、平塚キャンパスという空間がある種のフロンティアに思え、ここで行うミニFM放送に胸躍らせながら、万全の体制で臨もうとした。

このミニFM放送には紆余曲折があった。神奈川大学の痛ましいほどの過去が、放送を行う事に対し懸念を表明していたのだ。そのため、ミニFMの放送を行うにあたり大学事務局と交渉したり、文系でありながら大学内の工学部に足を踏み入れて、電波関係の先生に相談にのってもらったりした。また全国で行っているミニFM放送局のサークルにもお話を伺ったりして、技術面、内容面、倫理面において補強を行った。

学園祭で放送を行った時、強烈な感動が襲った事を覚えている。私達の声がマイクを通じラジオ上に流れている。ある一定の場所でしか放送できない状況下であっても、ラジオから声が流れているのである。対し、会場となったブースは無関心に通り抜ける者、興味を示しながらもせせら笑いをする者と様々であった。結局のところ、それだけ。何も影響を与えなかったのである。社会にも影響を及ぼす事はなかったであろう。

しかし、あの感動は今も私とともにある。

レディオファーストは、そんな私の青春時代を支えたメンバーとともに社会人になってから立ち上げたサークルである。コンテンツレベルはどうであれ、とにかく届けたい、その思いだけが結成後の8年を支えている。

今は、新たに学生として参加しているメンバーや、社会の中で揉まれ、翻弄されながら戦っている者もおり、伝えたいという思いは時とともに重層化した。

なんか偉いことを述べていると思われた方は誤解である。私たちのやっている事は単なる遊びである、しかし、真剣な遊びである。レディオファーストは、これからに向け何ができるのか真剣に考えたい。レディオファーストが贈るメディアに載らない声なき声を皆さんとともに聞き、発信したいのだ。

みんなの声で熱くする!レディオファーストへようこそ!

代表 Hiron

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